学生の頃の思い出です。
私は高校を卒業し、進学するのと同時に一人暮らしを始めることになりました。
学生の間では『変態寮』と呼ばれていた学生寮に。
当然のことながら、学生寮なので同じ学年学科の学生もいれば、上級生、他の学科の学生もいます。
ただ一つの共通点は、住人は全て学生だということ。
しかも、男女混合の学生寮です。
ついこの間まで親の監視下で生活していた若人達の欲望が一気に解き放たれるわけです。
あちらこちらで夜な夜なおっぱじめるカップル多数。
特に夏はひどかったですね。
窓を開けたままおっぱじめるカップルがけっこういたので、しょっちゅう喘ぎ声が聞こえていました。
また、建物がかなり古くレオ○レスもビックリの超絶薄い壁だったので、隣人の会話が丸聞こえでした。
音楽やテレビの音が漏れて聞こえるのは当たり前。
ということは、お隣様の喘ぎ声も丸聞こえということ。
これが『変態寮』と呼ばれていた所以です。
今思えば、とんでもない環境の寮に住んでいたなと思います。
ある日、昼寝をしていた時の話です。
スヤスヤと気持ちよく眠っていたのですが、壁に何かが当たる音で目が覚めました。
最初は壁に何か打ち付けているのかと思いましたが、ギシギシとベッドが軋む音も聞こえていたので、そうではなくどうやらベッドが揺れて壁に当たっている音のようでした。
そしてお隣様の喘ぎ声。
お察しの通り、なんとお隣様が彼氏に打ち付けられている真っ最中だったようです。
「マジかよ・・・。」と思っていると、ラストスパートの打ち付けの最中だったのかすぐに音はおさまりました。
ゴソゴソとしていると、お隣様の声が。
「えっ?隣の人おったんじゃない?」
ええ、いましたよ。
昼寝をしていましたが、あなたが真っ昼間からおっぱじめたおかげで目が覚めました。
その時はうぶだったからか、お隣様の喘ぎ声を聞いても興奮することはなく、なぜか動揺していたのを覚えています。
卒業して10年以上経ちましたが、開発が進んでいる地域にあったので取り壊されて新しい建物に変わっているかもと思いググってみると、相も変わらずその場に鎮座しているようでした。
今でも学生の間では『変態寮』と呼ばれているのでしょうか。